歴女なら見逃せない、リアル武家屋敷TRIP。かわいくて斬新な伝統工芸や郷土グルメも面白い！

秋田の郷土食「がっこ」の文化を伝える懐石料理

食堂いなほでは、がっこを使った「がっこ懐石」1650円が人気です。がっことは秋田の言葉で「漬け物」のこと。秋田では冬の間は深い雪に覆われるため、秋に収穫した野菜を漬け物にして翌年の春まで保存食として食べる習慣がありました。「がっこ」は食事のときの副菜ですが、その副菜を主菜にして、すべて「がっこ」に手を加えたものが「がっこ懐石」です。

調理法や味わいもいろいろで箸を進めるのが楽しい♪

「がっこ懐石」の箱膳のなかにはいぶりがっこの甘露煮、いぶりがっこの天ぷらなど、9種類のがっこが並んでいます。それぞれ美しい小鉢に盛り付けられ、まるで洋食で出されるオードブルのようです。パリッとした歯ごたえ、ふわりと口に広がる燻製の香り、それぞれに食感が違って「本当にこれが漬け物？」と、バリエーションの違いに驚かされます。がっこ懐石には、さらにいぶりがっこの卵とじ丼、きりたんぽが入った汁がつきます。

角館納豆といぶりがっこの組み合わせです。角館納豆は今も手作りで、1日1200食しか作られてない貴重なものです。がっことの相性も抜群。

つるりとのど越しがいい、具材たくさんの稲庭うどん

がっこ懐石以外にも郷土の素材を使ったオリジナルのメニューが揃っています。角館風稲庭うどん1100円は、角館にある進藤昆布屋のとろろ昆布、梅肉、きざみねぎ、山菜など9〜11種類の具材がのっています。昆布とかつおの無添加のだしがきいていて、稲庭うどんとよく合います。全部具材を混ぜて食べるのがおすすめです。

角館の街角に立つカジュアルな食事処です。女将さんと料理長が試行錯誤を重ね、今日もまたオリジナルの創作料理を考案しています。気さくな女将さんとの会話も楽しく、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

昔の町割りが今も残る武家屋敷通りへ

かつて城下町として栄え、今なお多くの武家屋敷が残る角館は、魅力的な街並みが広がっています。黒板塀や桜並木が続く武家屋敷通りを歩くと、まるで古の世界にタイムトリップしたかのような気分になります。春には約400本のしだれ桜が咲き誇り、その美しさから「みちのくの小京都」とも称されるほどとっても素敵です。

武家屋敷は武家文化を伝える歴史のテーマパーク

江戸時代の面影を残す武家屋敷へ出かけてみましょう。おすすめは、約400年の歴史を持つ名家の青柳家です。歴史の重さを感じられる展示品がいっぱいあります。約200年前に建築された母屋、さらにその先には鎧兜の武具や江戸時代からの文献を収める武器庫、農村の暮らしを伝える秋田郷土館など、建物や蔵を利用して貴重な資料を公開しています。時代体験庵では兜体験と籠掻き体験ができます。兜をかぶって武将の気分で写真撮影するのもいいですね。

庭園を囲むように屋敷や蔵が点在し、それぞれが資料館やカフェなどとして利用されています。歴史を楽しく学ぶにはぴったりの場所です。疲れたら併設されたカフェで休憩しましょう。

武器庫には青柳家のルーツを伝える鎧や兜、文献などが公開されています。家宝である兜や旗印、刀など武士の誉を象徴する品々をこんな間近に見られるなんて、驚きです。保存状態もとっても良く何百年前の物と思うと感動もひとしおです。

特別なものが見つかるセレクトショップで自分だけの逸品探し

武家屋敷通りから小径に入った場所にある、瀟洒なたたずまいのセレクトショップです。町並みの景観に溶け込むような和風建築の建物も素敵ですね。中に入ると店内は明るく開放的なギャラリーのような空間が広がります。東北の職人さんによる、衣類やバッグ、日用品、アクセサリーなど“生活と心が豊かになる暮らしの道具”が、さりげなくディスプレイされています。

伝統工芸が洗練されたオリジナル作品に

壁際の棚に並ぶのは、樺細工の茶筒と小物入れです。樺細工とは、ヤマザクラの樹皮を使った角館の工芸品のことで「桜皮細工」とも表記されます。樹皮の模様を生かした繊細な茶筒やステーショナリー、なかにはポップな色彩を組み合わせた遊び心のあるデザインものまでが並びます。

上面と下面の桜皮の内側に隠れている磁石によって、スタッキングができる茶筒です。色違いの帯の茶筒に煎茶や、ほうじ茶、紅茶などそれぞれ違う茶葉を入れて、使ってみるのもオシャレです。

世界でたったひとつのモダンなブローチをおみやげに

天然木に山桜の桜皮を貼り、日本の伝統紋様をアレンジして彫り込んだブローチのKAVERS （カヴァーズ）です。鮮やかなカラーと伝統紋様を組み合わせたモダンなブローチは、ポップだけど温もりも感じます。

ガラスアクセサリー工房で作られるネックレスもチェックです。闇夜にきらめく蛍の光をイメージさせる「ほたる玉」がとてもきれいです。

天然秋田杉で作られている秋田杉樽ビアジョッキは、びっくりするほど軽い！熱の伝わり方が鈍いので保温・保冷力に優れています。

壁にかかるのは手絞りや、反物から作った大島コートなどです。なかには秋田黄八丈という貴重な織物で作った着物もあります。どれも天然素材のため色柄も違う1点ものばかりです。

伝統工芸のコラボ商品が斬新でユニーク

天然木のオルゴールは、閉じた継ぎ目が分からない美しい基盤が魅力です。音色も優しくリラックスしちゃいます。「樺細工」と「川連漆器」が融合した茶筒や、「樺細工」と「大館曲げわっぱ」の技術で作られたトレイなど、伝統工芸の枠を超えたコラボ作品もユニークです。伝統の技術と斬新なアイディアが融合した工芸品は、ひとつひとつ見ているだけでも楽しくなります。

駅近なのに絶好のロケーションが自慢

JR秋田駅隣接という立地にありながら、東には太平山を擁する出羽山地、西には夕日が美しい日本海を望めるロケーション抜群のホテルです。館内は「秋田らしさ」をテーマに、色んな所で秋田を感じるモチーフが配されています。エントランスでは迫力あるダイナミックななまはげ面が迎えてくれます。

郷土色が広がる客室で心身ともに癒されます

客室にも「秋田らしさ」が満載です。秋田蕗をモチーフにしたカーテン、さりげなく飾られた手毬の民芸品など郷土色を豊かな空間を演出しています。落ち着いた色調の部屋にゆったりとしたベッドをしつらえ、夜もぐっすり眠れそうです。

ベッドサイドに飾られたインテリアの手毬。ちょっとした心遣いが外国人ゲストにも喜ばれています。

秋田の幸を取り入れた贅沢な朝ごはんにテンションアップ！

朝食はレストランクオーレで、秋田県産食材を中心とした和洋折衷の料理をビュッフェスタイルでいただきます。炊きたてのあきたこまち、焼きたてのパン、色とりどりの旬野菜、きりたんぽや、稲庭うどんなどの郷土食とバラエティ豊かです。ヘルシーで味わい深い、充実した朝ごはんで朝から元気パワーアップです。

郷土料理のきりたんぽと、稲庭うどんもいただけます。秋田自慢のがっこ（お漬物）や、煮物、納豆などご飯に合う惣菜もたくさん。あきたこまちのご飯が進みます。

電車を降りたらすぐチェックイン。周辺の観光地へのアクセスもよく、観光拠点に便利なホテルです。

秋田の夏の風物詩、竿燈まつりを体感してみる

秋田市に伝わる民俗芸能を紹介している施設です。竿燈まつりは、毎年8月に大通りで行われる東北有数の祭りのことです。特徴は竿燈全体を稲穂に、提灯を米俵に見立て、肩や腰、平手、流し、額に乗せて練り歩き五穀豊穣を祈ります。当日は夕方から約280本もの竿燈が繰り出し、夜空に無数の提灯が揺れる様子は幻想的で秋田の夏の風物詩として知られています。

高さ10mもの竿燈、支えられるかな？できるかな？

3階まで吹き抜けの展示ホールでは、お祭りで実際に使われる竿燈が展示され、その大きさと迫力にびっくりします。また、ここでは竿燈まつりの演技を体験することができます。

この日は竿頭会の差し手の方々に教えてもらって体験開始です。高さ10mもある竿燈は竹の先の提灯がゆらゆら揺れて、バランスをとるのが難しい！全身でバランスをとってなんとか姿勢をキープすることができました。

• 4〜10月の土・日曜、祝日には竿燈会による実演があります。高さ10mもある竿燈を肩や腰で支える見事な演技を見学できます。本場さながらの迫力ある演技がまじかで見られて感動的です。この日も、一番むずかしい腰の妙技を見せてくれました。

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清酒「高清水」の蔵で酒造りを見学

日本を代表するお酒として知られる「高清水」の蔵元で、酒造りの工程を見学できます。蔵元がある秋田市川尻エリアは、良質な水に恵まれた土地です。かつて藩主佐竹氏がお茶会のために水を汲んだという逸話もあるそうです。敷地内には千秋蔵、仙人蔵、第一工場の3つの蔵と、貯蔵庫、壜詰工場などがあり、仕込みから出荷に渡るまで一連の作業を行なっています。

職員さんのガイドを聞きながら、いよいよ工場見学へ。10月から3月頃まで仕込みが行われます。当日の作業内容にもよりますが、タイミングが合えば作業の様子を見ることもできます。

酒造道場「仙人蔵」では酒造りビデオの上映や、昔の酒造りに使われていた貴重な道具が展示されています。高清水の酒造りの歴史を紹介しています。

昭和28年（1953）建築の「仙人蔵」は、古い柱や梁もそのまま残されたレトロな空間が広がっています。昔の囲炉裏鉢や石臼など日用品も展示されています。

展示品の中に火鉢を発見。古き良き時代の風情を感じ、なんかほっこりしました。

• 令和元年の全国新酒鑑評会で金賞受賞した大吟醸原酒です。「本社蔵」「御所野蔵」の2つの蔵で造られたお酒がどちらも金賞を受賞しました。凄いですね。
  
  

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商品やオリジナルグッズが揃う「倉//蔵」でおみやげ探し

酒蔵見学施設のひとつ「倉//蔵」では、常時8種類のお酒が試飲できるほか、酒造りに使われる仕込み水を味わうこともできます。

高清水の日本酒はキリッと冷えて口あたりもまろやかです。高清水の歴史や酒造りを勉強したあとだから、より美味しく感じます。「倉//蔵」では「高清水」のロゴが入ったバッグや前掛けなどオリジナルグッズも販売しているので、おみやげにもいいネ。

秋田藩主や各地の大名をうならせた逸品

「日本三大銘うどん」のひとつに数えられる秋田の郷土食稲庭うどんは、やっぱり食べたいです。稲庭うどんの歴史は古く、宝暦2年（1752）には藩を代表する名産品として藩御用達となっていました。その味は将軍家や各地の大名にも絶賛されたそうです。

良質な小麦から作られたうどんは、喉ごしがとっても滑らかです

職人さんが丹精込めて作りあげる稲庭うどんを提供しています。店舗は江戸時代の商家をイメージし、店内もクラシックな雰囲気が広がります。シンプルに稲庭うどんを味わうなら、ざるうどんがおすすめ。冷水で締められたうどんはつるりと滑らかな喉ごしで、ダシのきいたツユにつけると小麦の風味が引き立ちます。

もうひとつの名物が贅沢な比内地鶏の驚きの親子丼です。鶏肉の親子丼とは違い、比内地鶏の肉は炙って、卵は塩だしでとじています。味つけはいたってシンプルですが、炙った皮がパリッと香ばしく食欲をそそります。とろとろの卵との相性も抜群です。

秋田の故郷の味がいろいろと堪能できます

稲庭うどんをはじめ、比内地鶏や秋田牛、男鹿の魚介など、郷土の素材を使った料理がここでは味わえます。夜は地酒も一緒にどうぞ。ランチタイムには稲庭うどんがつく定食がお得です。県内各地の郷土料理が味わえる、とっておきの食事処です。

※2020年3月10日現在、営業時間を短縮しています。営業時間と定休日はホームページでご確認ください。

忠犬ハチ公でも知られる秋田犬に会える場所

秋田に来たらやっぱりもふもふの秋田犬に会いたい♪という期待に応えてくれるのが、エリアなかいちの一角にある「秋田犬ステーション」です。忠犬ハチ公物語など、近年話題の秋田犬（あきたいぬ）ですが、実は繁殖者の高齢化や、殺処分などで秋田犬の頭数は減っているそうです。ここでは秋田犬の保存・保護を目的に、秋田犬を公開しています。

個性豊かな8頭の秋田犬が待っています。のびのびと過ごしているのでどの秋田犬も表情はやさしいです。

秋田犬は人に触られるとストレスがたまってしまうため、基本的には見たり写真を撮ることしかできません。あくまでも秋田犬の自由を尊重しつつ、やさしい眼差しで見てあげましょう。会える秋田犬は白毛の「まる」や、虎毛の「さくら」、赤毛の「もも」など8頭、そのうち3頭が交代で見られます。大きい体でボール遊びをしたり、トレーナーさんに甘えたり、それぞれに愛らしい姿を見せてくれます。見ているだけでとっても癒されますよ。

まだ2歳のあおいちゃん。でもこんなに足は大きいです。ちょっと人見知りだけど慣れてくるとおてんば娘に変身します。

ステーションの中ではオリジナルの秋田犬グッズを販売しています。TシャツAKITA FUJIなどを買物することで秋田犬の保護に役立てられています。

JR秋田駅構内のサテライトステーションまで一緒にお散歩

見学時間が終わると、トレーナーさんに連れられてJR秋田駅「秋田犬サテライトステーション」までお散歩をします。そのときにはほんの少しだけ、近くで見ることもできます。寒い日でも外でのお散歩はとってもうれしそうです。JR秋田駅構内の「サテライトステーション」でも週3日秋田犬がいるので、電車待ちの時間に会いに行くこともできますよ。（秋田駅構内の工事終了まではお休みをする場合があります）

グルメやおみやげが勢揃い、駅ビルで楽しくショッピング

JR秋田駅に併設し、ホテルメトロポリタン秋田にも直結しているステーションビル「トピコ」はとっても便利です。2階はショッピングエリア、3階はグルメエリアになっていて、県内の名店が揃っています。おみやげ探しなら2階へ。たくさんのお菓子やグッズが並んでいますが、なかでも秋田犬モチーフのお菓子や雑貨が人気があります。秋田犬のキュートなパッケージがかわいい♪お菓子は会社へのおみやげに決定です。

秋田の希少酒に出会えるかも？カジュアルな立ち飲みバー

「あきたくらす」は秋田の銘酒を気軽に味わえる立ち飲みバー&県産品ショップです。清酒高清水や雪の茅舎、福禄寿など県内各地の蔵元から取り寄せた銘酒が揃います。少しずつちょこっと飲み比べられるのもうれしいです。美味しいからといって飲みすぎには注意ですよ。がっこやいか塩辛など、ちょっとしたおつまみと一緒に、いろいろなお酒の味を楽しみましょう。

「あきたくらす」の名前が入ったかわいらしい器です。お皿やグラスも県内の作家がてがけたもので、こちらも雰囲気があり素敵です。

• 本日のおまかせ3種利き酒セットです。お酒の種類はお酒の入荷によってかわります。それも楽しみですね。
  

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電車の待ち時間があったら、旅の締めくくりに稲庭うどんがおすすめ♪ ３階のグルメエリアには秋田を代表する、稲庭うどんの名店・佐藤養助があります。2つの味が楽しめる名物の二味をいただきましょう。