常夏気分で海山の自然にダイブ！ カラフルな花と動物たちに癒やされる南房総TRIP

動物たちがのびのび暮らす山の上の牧場へ

南房総の山並みや東京湾を見渡す鹿野山にあり、広大な敷地に羊や牛、馬、ヤギのほか、アルパカやうさぎなど多彩な動物たちが暮らしています。動物とふれあえるイベントや、遊園地や味覚狩りなど楽しみ方はいろいろ♪「花の谷」では7月から9月にかけて、2万株の「桃色吐息」（ペチュニア）が見頃を迎えます。

場内には動物とのふれあいスポットが点在し、「ふれあい牧場」では羊、マーラ、リクガメ、カピバラなどが自由気ままに過ごしています。柵の外に出ている動物とは自由にふれあいが楽しめるので、羊のふわふわの背中にさわって癒やされましょう。

2mもの高さの橋をすたすたと渡る「ヤギの橋わたり」。すごいバランス感覚です。柵がなく橋の真下まで近づけるので、糞が落ちてくることもあるんだとか。

動物たちが大活躍！屋内で観覧できるショーでほのぼの

アグロドームで行われる「牧羊犬とまきばの仲間たち」では、犬笛ひとつで羊たちを誘導する牧羊犬をはじめ、ポニー、ミニブタ、アルパカなどいろいろな動物たちがかわいらしい姿を見せてくれます。「お手」や「ごろん」など見事な技を披露するのはポニーのモアちゃん。

シープショーでは羊飼いが世界各国の19種類の羊たちをユーモアたっぷりに紹介します。あっという間に羊が裸になってしまう毛刈りは必見。

ステージに世界各国の羊たちが大集合！ショーの終盤には賢い牧羊犬が登場し、会場内を颯爽と駆け回り、羊たちの背中の上に飛び乗ります。

ショーの後はステージの上で羊と一緒に写真も撮れますよ。大きな巻き角が印象的なドーセットホーンとハイチーズ♪

刈られたばかりの羊の毛にもさわってみます。想像どおりふわふわです。

おとなしく前を向くハンタウェイのルーちゃん。羊たちの背中を走り回っていたとは思えないほどの落ち着きぶり。

新鮮なミルクを使ったソフトクリームや焼き菓子を

広い場内で歩き疲れたら、甘いもので休憩しましょう。山の上にある「ローズマリーカフェ」ではソフトクリームやドリンクのほか、季節限定のパフェを楽しめます。

牧場に行ったら必ず食べたいソフトクリーム400円は、濃厚なミルクの甘味となめらかな口当たり、なのに後味がさっぱりしているのが特徴です。ブルーベリー、イチゴなど期間限定のフレーバーも見逃せません。

売店にはマザー牧場のオリジナル商品がずらり。人気は新鮮な牛乳を使用したミルクジャムを使って焼き上げたマザー牧場牛乳サブレ750円。サブレそっくりなマザー牧場牛乳サブとん１650円もインパクト大です。

場内では季節の味覚狩りやジャムなどの手作り体験、房総の山並みを見渡せるファームジップやファームバンジーなど、アクティビティが満載です！

南房総のパワースポットに鎮座する日本一の大仏様

鋸山（のこぎりやま）は鋸南町と富津市との境に位置する標高約329mの山。山頂付近がギザギザに見えることから「鋸山」と名付けられたといわれています。鋸山の南斜面には約1300年前に行基菩薩によって開山された日本寺があり、散策しながら大仏様、百尺観音像、千五百羅漢像などを参拝することができます。

東口管理所で参拝料を納め、少し階段を登ると大仏広場に到着。巨大な大仏様（薬師瑠璃光如来）はかつて世界平和を祈願して大野甚五郎英令が27人の門徒と3年かけて彫刻したものを原型に、昭和44年（1969）に復元されました。総高31.05mと磨崖仏としては日本最大だそうです。

小さなお地蔵様に願いを込めて

大仏広場にはお願い地蔵尊があり、お地蔵様（1体500円）に願いを込めて奉納すると願い事が叶うといわれています。お願い地蔵尊の周りには、すごい数のお地蔵様が奉納されています。

手のひらにのるかわいらしいサイズのお地蔵様。しっかり名前を書いて願いを込めましょう。

大仏広場から山頂までは1553体の羅漢像や、岩壁に彫られた約30mの百尺観音なども見られます。断崖絶壁に迫り出した「地獄のぞき」からは100m眼下の石切場を見下ろしスリル満点！山頂までは歩いて周遊すると約2時間ほどですが、車やロープウェイを利用することも可能です。

活きのよさとコスパが最強！人気の漁師料理店

鋸南町保田漁業協同組合直営のため鮮度抜群、魚介の種類も豊富、さらにお財布にもやさしい三拍子揃ったお店です。写真は人気No.１の大漁御膳2970円。アナゴ、マグロ、いくら、つぶ貝など9種類のネタがのった豪快な丼です。

「あじくらべ」は房総アジのなめろう、たたき、刺身の３種盛りで1760円。ご飯や味噌汁付きのセット605円や単品メニューもプラスして、夢の定食ができあがり♪

追加注文したくなる一品料理の数々

この日のおすすめは、クジラ竜田揚げ1430円。20食限定というから見かけたら必食です。

コチは煮物か唐揚げなど調理法を選べます（各700〜1200円程度、時価）。鋸南町ではポピュラーなお魚だそうで、繊細な白身と甘辛いタレにご飯がすすみます。

気がついたらこんなに注文してしまいました。食べつくしますよー。

天候や水揚げの状況によりメニューが変わるため、店を訪れたらまずメニューボードを見て「本日のおすすめ」をチェックしましょう。店内には生簀があり、さっきまで泳いでいた魚介をその場で調理してくれます。

漁港に面して立つ食事処。ほかではなかなか味わえない豪快な漁師料理を、ぜひお試しあれ。

生まれ変わった校舎でノスタルジーな気分に浸る

廃校となった保田小学校の校舎を再利用した道の駅。旧校舎の教室はレストランや宿泊施設、音楽室はイベントスペース、体育館はマルシェに。鋸南町の魅力を伝える新たな交流の場として生まれ変わりました。

旧校舎の前には鋸南町の里山をイメージした原っぱが広がります。記念写真スポットもある憩いのスペース。

おやつタイムには懐かしの給食メニューを

cafe金次郎ではバーガーやパン、デザートなど軽食を味わえます。あげパン250円はシュガー、ピーナツ、きなこの３種類。ソフトめんや瓶牛乳など懐かしいメニューもあります。

名物のイカメンチ400円は、ゴロゴロとたくさんのイカとキャベツが入り、サクッと揚がった衣の中にイカの食感と味を楽しめます。イカメンチを使ったバーガーも人気。

マルシェではオリジナルのレトロなお菓子に注目

きょなん楽市には鋸南や千葉の名物を取り揃えています。オリジナルの「保田小かりんとう」972円は、通学路の標識モチーフが描かれたレトロ風なパッケージ。

小学校の校舎や校章がプリントされたピーナッツクリームサンド540円は開校以来のロングセラー商品です。

旧校舎内にはかつての教室を利用した「まちのコンシェルジュ」「こどもひろば」、「学びの宿」などもあります。ノスタルジックな空間で、子どもの頃の思い出に浸ってみませんか？

新設された地域創生型ワークプレイスが話題

南房総館山の豊かな自然に囲まれ、目の前に太平洋が広がるリゾートホテル。プライベートテラス付きのコンセプトルームや、畳スペースがあるファミリールーム、ペットと一緒に泊まれる客室などを備え、多様なニーズに応えてくれます。

明るく開放的なロビーでチェックイン。目の前の海で体験できるシーカヤックやSUPなど、多彩な体験プログラムが充実し、アクティビティやスポーツバイクのレンタルなどもすべてフロントで申し込みが可能です。

仕事も自由なスタイルで、テレワークの拠点が誕生

2023年3月に地方創生型ワークプレイス「JRE Local Hub TATEYAMA」がオープンしました。海を望むオフィス棟、ホテル内にはコワーキングスペースを整備し、リゾート感あふれる空間でテレワークを実現。イベントやビジネススクールを開催することにより地域の活性化も期待されています。

房総の海・山の幸を五感で楽しむイタリアン

夕食はイタリアンレストランボーノで、日本を代表するイタリアンシェフ萩原雅彦氏が監修したコース料理を楽しみます。南房総のイワシや千葉県産の元気豚など、地野菜を添えたミネラルたっぷりの料理を味わいましょう。

木製のテーブルとモダンなチェアやソファをしつらえ、料理をいただきながら会話もはずみます。屋外には芝生が広がり、爽やかな季節には木製のテラス席でくつろぐのもおすすめです。

翌朝は純和風の朝ごはんで目覚めもすっきり。日中アクティブに過ごすため、しっかり食べましょう。

敷地内には美しい芝生が広がります。プライベートテラスのある客室からはテラスから庭に出られるので、海風を感じながら散策するのもいいですね。

スタンドアップの姿勢でおだやかな海を散策

南房総エリアを中心に活動しているパドルスポーツ・ルーでは、ファミリーオ館山と連携し、多彩なアクティビティを楽しむことができます。今回はスタンドアップパドル（SUP）に挑戦！

ライフジャケットを身につけたら、インストラクターの髙橋さんのレクチャーのもと、まずは陸上で乗り方、漕ぎ方のレクチャーを受けます。

身長より少し長めのパドルを使います。両方の肘を伸ばし、両方の腕とパドルで三角形ができるように持つのが基本だそうです。

リーシュコードを足首に巻き、ボードと体を繋ぎます。海上で落水したときにもボードと繋がっていれば安心です。

ボードの上に立てるかな？憧れの海上散歩

いよいよ座り漕ぎで海上へ。SUPのボードは浮力があるので、膝立のままパドルを漕いでみます。慣れるまではパドルを漕ぐと思わぬ方向に回るだけという悲しい状況に‥。

座り漕ぎに慣れてきたら、髙橋さんにボードを支えてもらってゆっくり立ち上がります。肘を曲げずにパドルを持ち、海面に垂直になるように漕いでいきます。

二人とも無事に立ってスタンドアップパドルの姿勢になりました！水をしっかりとらえて漕ぐと、思う方向に進めるように。だんだん楽しくなってきましたよ♪

SUPの乗り方を覚えるまで2時間はあっという間。もう少し上達したらもっと遠くまで海上散歩や、海上でヨガにも挑戦できるそうです。
パドルスポーツ・ルーではカヤックやシュノーケリング、ビーチコーミングのツアーも開催しています。館山の海でマリンアクティビティを楽しみましょう。

レンタサイクルで行く、恋のパワスポめぐり

館山市の海と陸をつなぐ交流拠点。今回は“渚の駅”たてやまで「なぎちゃり」をレンタルして、周辺のみどころを巡ります。海岸通りから約500mにわたって続く「館山夕日桟橋」は桟橋形式としては日本最長！

桟橋の途中にあるブルーフレイム。館山に生息するウミホタルが、求愛行動をする際に青く光る様子をモチーフにしています。ブルーフレイムにふれると愛が生まれるといわれ、館山に3つある「恋人の聖地」の一つです。

“渚の駅”たてやま名誉駅長さかなクンのイラストを施したカラフルな「なぎちゃり」。電動アシスト付きなので移動もラクラク♪近くの沖ノ島にも15分ほどで行けちゃうんです。

神秘的な雰囲気に包まれる小さな沖ノ島へ

沖ノ島は館山湾の南端に位置する島です。周囲1kmほどの小さな島にはヤブニッケイやタブノキなど温暖帯の木々が生い茂り、産業の神様を祀る「宇賀明神」も鎮座しています。その昔、春にイワシの群れが海を深紅に染めたことから「宇賀明神の白蛇と深紅のイワシの出会いが幸せをよぶ」という言い伝えが残ります。

境内には赤いモールとイワシ網が設置され、モールをハート型にして網に結びつけると「幸せが訪れる」と言われています。

宇賀明神の本殿へと続く階段からは、館山の絶景が広がります。

沖ノ島に続く美しい砂浜で貝殻ひろい

沖ノ島はかつて500mほど沖に浮かぶ島でしたが、関東大震災による隆起などで陸続きになったそうです。弧を描く白砂の浜辺では、磯遊びやビーチコーミングも楽しめますよ。

レンタサイクルを返却したら“渚の駅”たてやまでひと休み。房総の特産品を販売する「海のマルシェたてやま」や海の幸を堪能できるレストラン「館山なぎさ食堂」、房総の漁業に関する文化や生活について紹介する「渚の博物館」、さかなクンの世界が広がる「さかなクンギャラリー」などみどころが満載です。

南国の花が咲き誇る、動物たちの楽園

館山市南部、トロピカルムードあふれる県内最大規模の動植物園。エントランスにはヤシの木や色鮮やかな南国の花々が咲き、南国リゾートを訪れた気分に♪動物たちとのふれあいも楽しめます。

色鮮やかなブーゲンビレアやプルメリアなど南国特有の花がきれい♪

300mの温室で亜熱帯植物や南国の鳥を観賞

園内の一番のみどころは長さ300mの植物園。入口から果実温室、高さ20mの大温室、サボテン温室などいくつもの温室がつながり、亜熱帯の花々や果実を観賞しながら散策を楽しみます。

温室の途中には「鳥の楽園・トロピカルバード」があり、アカコンゴウインコやボウシインコなど色鮮やかな南国の鳥たちが放し飼いにされています。

動物たちとふれあい、特別な思い出を

「ふれあい動物広場 アロハZOO」では、ふれあい体験もできますよ（土・日曜、祝日のみ開催）。柵の中に入るとカピバラの子どもたちが寄ってきてくれました♪背中の毛が硬くごわごわしていてびっくり。

小さなモルモットもたくさん。餌を食べたり寝っ転がったり自由に過ごしています。膝の上にのせ餌やりもできるので、小さな仲間たちとコミュニケーションをとってみましょう。

インコにはおやつ（ジュース）をあげられます。ジュースを持った瞬間にインコたちがやってきてパニック！

カワウソの小さな手に胸きゅん

愛くるしいコツメカワウソが暮らす「カワウソ展示室」。水の流れるパイプを通って近くまで来てくれます。土・日曜、祝日には餌付け体験（300円）ができ、小さな手を使って小さなドジョウを上手に食べてくれます。

つぶらな瞳がたまらないカワウソ。「ドジョウおいしかったよっ」と言ってくれてるのかな？

敷地内にはハワイのローカルフードが味わえるカフェや、ハワイの雑貨やオリジナルグッズを扱うショップも。週末にはフラショーも行われ、ハワイアンムードに包まれます。

地産地消にこだわった、最新ご当地グルメを

創業昭和40年（1965）、館山で愛される海鮮和食料理店。最高級の海鮮をリーズナブルに楽しめるようにと、毎朝館山の魚市場で買い付け、幅広い料理を提供しています。

館山の新しいご当地グルメ“館山炙り海鮮丼”

「炙り海鮮」「刺身」「海鮮押し寿司&野菜巻き寿司」の三段が重なったどんぶりです。さらに汁物と館山の天草を使ったデザートが付いて、このボリュームでなんと2500円！（館山炙り海鮮丼は平日のランチのみ提供。限定20食。前日の10時までに要予約）

板さんおすすめ3800円はトロ、ウニ、イクラ、旬の地魚、穴子の一本にぎりがセットになっています。煮穴子がやわらかく、口の中でとろけるよう。

房総のソウルフード「酢なめろう」を実食

新鮮なアジをネギやショウガ、味噌と一緒に叩いた「なめろう」は房総の郷土料理。アジの酢なめろう1150円は、味噌と薬味の香りがたまらない一品です。房総ではお酢を付けてさっぱりと味わいます。

2人前とは思えないほどのボリュームでテーブルがいっぱいに。旬の地魚を味わい尽くしましょう。

カウンターやテーブル席からは活気あふれる板場の様子を見ることができます。にぎりは一貫からお好みで注文が可能。A5ランクのサーロインや牛タンなど肉料理も楽しめますよ。

海を眺めながらくつろぐナチュラルなカフェ

北条海岸の目の前にたたずむSEA DAYSは、海を眺めながらゆったりと過ごせるとってきのカフェ。木目調のテーブルでお茶を飲んだり、ワークスペースで仕事をしたり、リビングルームのようにくつろげます。写真はアサイーボウル1160円。

ヨガ、SUP、ランニングといったスポーツが楽しめるフィットネスクラブを併設した複合施設の一角にあります。

不足しがちな野菜や果物を補うオリジナルスムージー

スムージーは「エナジー」「ビューティー」「デトックス」の３種類。ビューティー850円はラズベリー、デーツ、グレープフルーツ、パインに葉野菜を加え、抗酸化作用が高く肌もつやつやに。

天井まで吹き抜けの空間で、大きな窓の向こうに海景色が広がります。2階にはロフト風の飲食スペースがあるほか、テラス席からは海岸線に沈む夕陽を眺めながらロマンチックなひとときを過ごせます。

店内の棚にはグリーンやオリジナルグッズ、本などをおしゃれにディスプレイ。

1階にはカフェメニューの掲示のほか、SUPなどの体験メニューの告知もありました。（体験メニューはすべて入会を前提としたお試し体験となります）

カフェから北条海岸まで歩いて30秒。コーヒーやスムージーをテイクアウトして、打ち寄せる波を眺めながら海辺で過ごすのもおすすめです。