ダイバーシティへの取り組み

JR東日本ホテルズでは、一人ひとりが互いに協力しあい、能力を発揮できるよう、働きやすく、働きがいのある職場づくりを目指した施策を進めています。
育児・介護と仕事の両立や女性の活躍をサポートする制度、障がい者の雇用促進とサポート体制の強化、外国籍スタッフの雇用、ベテランスタッフの継続雇用等、ダイバーシティにも積極的に取り組んでいます。
また、従業員の健康管理と健康増進の取り組みを行い、誰もが安心して、自分らしく働ける職場環境を整えます。


  1. ジェンダーレスユニフォームが高等学校の家庭科用副教材に掲載
  2. 女性にとって働きやすい職場の実現、育児・介護のサポート
  3. ダイバーシティへの配慮
  4. 健康経営の推進

ジェンダーレスユニフォームが高等学校の家庭科用副教材に掲載

メズム東京、オートグラフ コレクションは2020年の開業当初、年齢・性別・国籍の枠にとらわれずに個性を生かせる場所や選択を提供すべく、「ジェンダーレス」をコンセプトにしたユニフォームを、東京を拠点としたクリエイションで世界的な評価を受けるヨウジヤマモト社の協力のもと開発しました。宿泊部門・料飲部門の垣根のないワンチームでの接客サービススタイル「スターサービス」を採用しており、セクションや性別に関係なく全員が同じデザインのユニフォームを着用しています。

このタレント(ホテルスタッフ)のユニフォームが、ジェンダーレスファッションの一例として、2024年4月発行の高等学校家庭科用副教材『生活デザインガイド2024-資料集+成分表(発行元:大修館書店)』に掲載されました。


女性にとって働きやすい職場の実現、育児・介護のサポート

日本ホテル(株)では、多くの女性のスタッフが活躍しています。(全社員に占める女性比率は約40%)
また、管理職として活躍している女性スタッフも多く(管理職に占める女性比率は約13%弱)、今後さらに増やしていく目標としています。(2025年度末までに管理職に占める女性比率15%)
育児する社員に対するサポート体制を備えるとともに、職場で理解も進めています。女性についてはほぼ全員のスタッフが、男性についても20%以上のスタッフ(2021年度以降)が育児休職を取得しています。また休職終了後も子が小学校3年生まで時短勤務を認めており、多くのスタッフの方がこの制度を利用しながら、育児と仕事を両立させています。
今後も、さらなる女性の活躍、育児や介護と仕事の両立の実現に向けて、スタッフの意見も聞きながら、制度・ソフト両面から改善を進めていきます。


育児をしながら働くスタッフ インタビュー
ホテルメトロポリタン 宿泊部スタッフ(女性)

-現在の仕事内容について教えてください
ホテルメトロポリタンのフロントで勤務しています。チェックイン、チェックアウト業務はもちろん、後輩指導や新人教育にも携わっています。また、昨年の12月からは日勤インチャージ(時間帯責任者)も担当しています。責任のある立場ですので、家庭との両立を考えると気持ちの面で負担は少なくありませんが、それ以上にやりがいもあり、中身の濃い日々を駆け回って過ごしているという感覚です。

-復職後のまわりの反応はいかがでしたか
長男と長女と2回産休を経験していますが、2回とも復帰初日は久々の仕事についていけるかどうか不安でした。それでも長年続けた仕事でもあり、感覚はすぐに取り戻せたので、比較的スムーズに業務をこなせましたし、周りの人たちも温かく迎えてくれて嬉しかったです。ただ、立ち仕事なので身体的な疲労が大きく、体力面のリズムが戻るまでは2か月くらいかかりました。
たまたま同時期に産休を取ったスタッフが数名在籍していたこともあって、育児の悩みなどを相談・共有したりできる仲間がそばにいたことはとても心強く感じました。

-仕事と家庭の両立をする中で日本ホテルでの働きやすさはいかがですか
現場はシフト制で動いており、またインチャージを任されている立場上、家庭との両立という観点では、正直なところ簡単ではありませんが、それでも職場のチームワークの良さ、上司や後輩に支えられて今の私があると思っています。人に恵まれているという点では本当に働きやすいと感じています。もし可能であれば、シフト制で働く現場スタッフも、家族との時間をより多くつくれるような制度がもう少し整備されると良いかなと思います。

-仕事と子育ての両立の為に意識したことはありますか(仕事の進め方の変化など)
仕事の進め方の変化でいえば、とにかく「後回しにしないこと」です。時短勤務なので、後回しにしてしまうと業務が完結しないまま他のスタッフへ負担をかけることにもなってしまいます。それを極力避ける為に終業時間を基準に1日の作業スケジュールを組み立て、いかに効率よく業務を片付けるかを考えて行動しています。そのおかげか宿泊システムの操作がとても早くなりました。マウスを極力使用せずにキーボードのみで作業を続ける時短術です(笑)。それから番号簿を極力見ないように内線電話をすることも時短術。頭の中にインプットしてすぐに番号をプッシュできるようにしています。
塵も積もれば山となる、地道に時間を作っていくことが大事だと思っています。夫が在宅勤務や休みの時には子供の迎えをお願いして、普段よりも長くシフトに入り周囲をフォローすることもあります。持ちつ持たれつではないですが、周りのスタッフと協力しながら職場が円滑に回っていくように工夫しています。

-今後のキャリアや目標について教えてください
このままフロントでお客さまと接しながら、スキルアップをして宿泊の仕事を突き詰めていくことも考えていますが、自身の経験も踏まえて、働くママさんスタッフがより働きやすくなるサポートをするような仕事(管理部門の総務人事)をしたいという気持ちもありますね。これからも家族との時間は長く大切にしていきたいです。

-仕事と家庭の両立を目指す女性へメッセージをお願いします
時短勤務をしていると他のスタッフが忙しい状況で退勤をしなければいけない場面も多く、迷惑をかけていると後ろ向きな気持ちになることもあります。
ですが、私は限られた時間で最大限のパフォーマンスを発揮するにはどうすればいいかを意識して仕事をするようにしています。
もちろん職場や家庭の協力なくしては成り立たないですし、常に周りの人達に対する感謝の気持ちを忘れずにいることも大切だと思っています。
仕事と家庭、常にどちらも100点を取ろうと完璧を求めるのではなく、80点でも良いからやり遂げようという、無理をしない気持ちが大事なのかもしれません。


育児休職を取得した男性スタッフ インタビュー
ホテルメトロポリタン 丸の内 宿泊部スタッフ

-育児休職を取得しようと思った理由について教えてください
両親が遠方でサポートを頼めないため、育児を妻と2人で行わなければならない状況でした。また、出産と同時期に父親の心臓の手術があり、一時的な介護も重なったため、一番大変な時期に家事や育児を分担する為に育児休職の取得をしました。
子供の成長が目まぐるしい時期でもあるので、子供の成長を父親として見たかったということも大きかったです。前例のないことではありましたが、幸い職場の方々が快く理解を示していただきました。取得時期については3か月程前から上長に相談し、日程の調整などを行いました。

-実際に取得してみていかがでしたか
妻は、「育児や家庭のことを分担できたことは大変助かった。もっと男性の育児休職取得が広がるといい」と話をしています。2人で育児をする時間を持てたことで、育児や家事の負担が軽減できたことは良かったと思っています。
コロナ禍と重なり外出はあまりすることが出来ませんでしたが、子供と多くの時間を過ごすことで直に成長を感じることが出来ました。その時間はお金では買えないものであり、育児休職を取得することで「本当に自分にとって価値のあることは何か」を考える良い機会となりました。

-これから育児休職の取得を検討している男性スタッフへメッセージをお願いします
社会的にも少しずつ男性の育児休職が認知、促進されており、取得の目的を丁寧に説明することで周囲の理解も得られやすくなっていると思います。
収入面についても不安に思う方もいるかと思いますが、育児休業給付金や社会保険料の免除など制度を活用すれば大きな減収にはなりません。
生まれたばかりの子供との時間を過ごし、成長を感じられることはかけがえのないものです。また、特に育児に手が掛かる時期に夫婦2人で協力分担して育児や家事をすることはとても大切なことだと思います。育児休職の取得を検討している方には、是非二度とない貴重な時間を大切な家族との時間として過ごして欲しいです。

-現在の状況はいかがですか
現在は、夫婦で仕事をしながら育児をしています。料理は妻の担当ですが、掃除や洗濯、寝かしつけなどは今もできる限り私がやっています。
子供は誕生日にプレゼントしたストライダーに夢中です。公園に一緒に行って元気に走り回っている姿を見ると幸せな、いい時間だと感じています。電車も大好きなのでホテルメトロポリタン丸の内をいつか家族で利用できればいいな、と思っています。


育児休職を取得した男性スタッフ インタビュー
JR東日本ホテルメッツ本部スタッフ

-育児休職を取得しようと思った理由について教えてください
2つあって、まずは妻だけに子育てを任せるのは大変だろうと思ったからです。それから一緒に働く後輩たちに対しての思いとして自分が育休を取得することによって今後彼らも取得しやすくなると思ったからです。取得を決めたとき言いづらさはありましたが、上司(支配人)に伝えたところ、快く受け付けてもらえ、業務の引継ぎの時間もしっかりと確保してもらうことができました。
手続きの方法がわからなかったのですが、本社(メッツ本部)に問い合わせて書類を揃えてもらい、スムーズに行うことができました。

-実際に取得してみていかがでしたか(よかったこと・苦労したこと)
1か月間の取得(2021年4月半ば~2021年5月半ば)だったのですが、育児スキルを身に付けることができたのが大きかったですね。おむつ替えやお風呂など最初はぎこちなかったり、怖かったりしましたが、今では寝かしつけが得意になりましたし、妻が長い時間不在にしていても特に慌てることなく対応できています。
子どももパパが長い時間一緒にいたからか、なついてくれるのも早かった気がします。
苦労したことは、夜泣き。頻繁に起きなくてはいけないので、どうしても寝不足になりがちで疲れが取れませんでした。現在も夜泣きはありますが、どちらが担当するかについてはきちんと夫婦で話し合いをして、交互に休める時間をつくれるように対応しています。

-ご家族や同僚などのまわりの反応はいかがでしたか
妻は喜んでくれました。育休期間中は、主に子供の面倒を見るのが私、家事全般は妻という形で役割分担をしていましたが、その役割分担は今でもほぼ変わっていません。
保育園に子どもが通うようになり、登園時は私が送っています。子供を抱いて保育園の荷物と会社のバッグを持つというのはかなりハードですが、子どもが楽しく登園する姿を見ていると嬉しい気持ちになりますね。
同僚からは育休を取ったんだねと驚かれたりもして、まだ男性の育休は特殊なのかなと思うこともありましたが、復帰後はパパさんスタッフと子育ての話で盛り上がったり、ママさんスタッフからは子育てのコツを教わったりして、スタッフとの交流で得られることは多いと感じています。

-これから育休を検討している男性スタッフに向けてアドバイスやメッセージをお願いします
社内の評価や収入面を気にして男性の育休取得に対してネガティブなイメージもあるのかもしれませんが、私は実際に育児休職を取得してみて本当に良かったと感じています。育児の大変さも含めて子どもと一緒にいる時間の大切さに気付くことができたので。子育てに長く関わることで得意なこともできました。例えば、いつでも子どもを笑わせられるとか。うちの子どもは抱っこの時、少し大げさに揺らしてあげると必ず笑ってくれます。これは妻にはできないことです(笑)。
今も、子どもが体調を崩した時などは有休や在宅勤務への急な変更にも対応してもらい、職場の理解もあると実感しています。
これから(将来)取得を考えている方は、是非制度を活用してみてほしいと思います。


ホテルの副総支配人 インタビュー
ホテルメトロポリタン 川崎 副総支配人

-現在の仕事について教えてください
ホテルメトロポリタン川崎で副総支配人および販売戦略セクション支配人として、総支配人のサポートやホテル全体を管理しています。普段の仕事としては、館内を巡回し、ハード面、ソフト面の双方から運営をチェックして問題・課題・苦情の解決に対処する機会が多いです。全体を俯瞰して、各セクションのスタッフが働きやすい環境づくりを行っています。
働くスタッフのキャリアプラン向上を通して、結果としてホテルの魅力度が増し、お客様が増えていくことが目指すところだと思っています。

-管理職のやりがいや魅力について教えてください
ある程度の裁量を持つ立場なので、今まで積み重ねてきた経験値を活かしながら、課題解決に向けて適切にジャッジをしていくよう心掛けており、それにより課題が解決したときにはやりがいを感じます。
正直なところ、ワークライフバランス面では、管理職は、決められた担務がない分、仕事の区切れ目が明確ではなく、自分の時間がなかなか持てないというマイナスな面もあり、仕事とプライベートの時間を割り切ることも必要と感じています。
私がここまで頑張れてきたのは、周囲のスタッフに恵まれたことですね。現場第一線で働く運営スタッフの頑張る姿で、自分自身が励まされることがとても多いです。

-女性だからこそできたと感じる対応などの事例があれば教えてください
相手に寄り添って話を聞く、相手が安心できる距離感で支援やケアを行えるという点は、女性ならではと言えるのかもしれません。

-今後の目標や夢(人生と仕事)について教えてください
常に向上心をもって自己研鑽に励んでいきたいですし、自分の経験を活かし、スタッフがどうすればのびのびイキイキと働けてしっかりとキャリアを積み上げていけるのかを常に考えて、後進の育成にも注力したいと思っています。

-活躍が期待される女性スタッフに向けてメッセージをお願いします
私自身は、目標となるような女性の先輩がいる環境にはありませんでしたが、異業種で活躍されている女性の方、親会社のJR東日本から出向でいらした女性管理職の方などを目標にしてきました。当社には、産休・育休制度といったバックアップ体制も整っていますし、研修等学ぶ機会も多く、資格取得制度など自己研鑽をサポートする制度もあります。さらに、自己申告書で毎年自身の希望を出すこともでき、性格の違うホテルに異動できる機会もあるので、恵まれた環境にあると思います。引き続き高い目標を持って仕事に取り組み、日本ホテルの未来を一緒に築いていきたいと思っています。


ダイバーシティへの取り組み

日本ホテル(株)では、定年(60歳)後もほとんどのスタッフが第一線で継続して活躍しています。今後も継続雇用の年齢引上げや待遇改善など、ベテランスタッフの方がいきいきと働きつづけられるような職場の実現を目指します。
フロントスタッフや清掃スタッフをはじめ、外国籍スタッフも多く活躍しています。今後、特定技能在留資格者の採用を検討するとともに、外国籍の方でも働きやすい職場の実現を目指します。
障がい者雇用については、実習生の受入れをはじめとした採用チャネルの多様化、職種の拡大、サポート体制の強化(各ホテルでの担当者の設置、ジョブコーチの講習受講等)により、法定雇用率の早期達成に向けて取り組んでいます。
さまざまなお客さまに対応できるホテルを目指して、ハード面(ユニバーサルルームの設置・翻訳支援ツールの導入等)・ソフト面(ハラル対応メニュー、サービス介助士の資格取得の奨励、語学研修の実施等)での取り組みを行っております。


第一線で働くシニアスタッフ インタビュー
メトロポリタンサービス株式会社 取締役総務部長

-現在の仕事について教えてください
現在は日本ホテル(株)のグループ会社であるメトロポリタンサービス株式会社で取締役総務部長に就いています。当社の主な業務として客室清掃業務がありますが、スタッフは全体的に年齢層が高く、また女性や外国人スタッフが多いです。私のモットーでもある「元気で明るく働ける環境づくり」を推進するためにも、現場に足を運び、安全に仕事に取り組めるようこまめに指導・注意喚起を行っています。また、総務人事の立場として、悩みを抱えたスタッフのケアなど、一人ひとりのフォローも行っています。

-長年働くなかで感じるやりがいと、いきいきと働くコツを教えてください
若い頃は宴会サービスや予約、その後は複数のホテルで主に総務人事を中心に担当してきました。当然、職場ごとに今まで経験したことのない仕事と対峙する場面があったのですが、「なんで?」「どうして?」と興味・関心を持って調べることで、その分野の知識が広がり、仕事が点から線となり、やがて面になるという実感が持てました。今でも、目標を達成できた時はやりがいを感じますね。その為にも、担当する仕事に興味を持つこと、勉強を続けていくことは、今でも常に意識しています。
そして、いきいきと働くには、やはり健康が第一。30代から40代の頃は仕事中心の生活を送ってきましたが、この年齢になると、いかに「良い休日」を過ごしてリフレッシュするかを考えています。休日は、余計なことを考えず、身体を動かすことを意識して、週1回スイミングスクールに通って、自身をリセットしています。その後はしっかりリラックスすることで、良いひらめきが生まれることもありますよ。また、「美味しい」と思って食事を摂ることも健康でいられる秘訣のひとつですね。

-日本ホテルの良さは何でしょうか
東京ステーションホテルのような歴史の古いホテルからメズム東京のような新しいスタイルのホテルまで幅広い舞台があることは他のホテル会社には無い魅力ではないかと思っています。また、現状に満足することなく、常に新しいことにチャレンジしていく会社の姿勢だと思います。お客さまが求めることは時代とともに変化しますし、正解はない仕事。私自身も、いつまでも挑戦し続ける気持ちを持ち続けたいと思います。

-今後の目標や夢(人生と仕事)について教えてください
50代後半から次世代の育成を念頭に過ごしてきました。今後もそれを目標にしています。若いうちは経験も浅く、わからないことが多いのは当たり前ですが、どうすれば目の前の課題が解決できるかを考えるのが仕事だと教えてきましたし、「考えさせること」が私の仕事だと今でも思っています。帰宅後の一杯を楽しみに、とにかく自分自身も健康第一で、この先の人生を楽しみたいです。

-同年代のスタッフに向けてメッセージをお願いします
働くことが元気の源。受け身になるのではなく、仕事も趣味も能動的に楽しみましょう。
「老いに勝つ」これが私のテーマです。心も身体も元気でいるために、いつもスマイルを絶やさず前を向いて進んでいきたいです。


外国籍スタッフ インタビュー
ホテルメトロポリタン 川崎 宿泊スタッフ

経歴について教えてください。また、なぜ日本で働こうと思ったのですか
もともと韓国で航空貨物会社の営業を6年勤めてきましたが、仕事で悩みを抱えていたこと、日本語を上手になりたいという思いから、日本の大学へ進学したいと考えて留学をしました。もともと日本の鉄道が好きでしたし、日本への旅行も何度も行っていたので身近に感じていて、特に北海道の旭川・富良野がお気に入りです。その後、社会人となり韓国の食品類を扱う商社で3年、飲食店で6年勤務した後、JR西日本グループのヴィアインホテルズで2年間の契約社員勤務を経て、当社に入社しました。海外のホテルに比べて、必要な物が(追加料金もかからず)整備されている日本のホテルのサービスに感銘を受け、将来は日本のホテルで働きたいとずっと思っていました。

-現在の仕事について教えてください
入社後は、ホテルメトロポリタン川崎のハウスキーピングを経て現在はフロント業務に就いています。日本で働いていて大変だと思ったことは、自身の(自国で身に付いた)クセや習慣をなくすことですね。日本でのサービススキルを吸収できるよう、言葉遣いをはじめ、可能な限り自分自身をニュートラルな状態にして仕事に臨んでいます。現在のフロントは12名、前所属のハウスキーピングは6名のメンバーがいましたが、それぞれ、お互いに連携しながらチームとなって自箇所の課題解決をしていくことに、やりがいや楽しさを感じています。
私の妻は日本人ですので、このまま定年まで日本で働きたいと思っています。

-日本人と一緒に働いてみて、自国との違いや面白いと感じたことはありますか
日本と韓国は文化が似ているので、大きな違いということは感じていませんが、仕事を進めていくうえで「ダブルチェック」をすることは、日本ならではだと思っています。韓国では、一度のチェックで済むケースがほとんどなので(笑)。仕事を堅実に進めていくにあたって、ダブルチェックを行うことは是非今後も継続して見習いたい習慣です。

-今後の目標や夢(人生と仕事)について教えてください
もともと接遇サービスに興味があったこともあって、既に1つの夢が叶っている状況ですが、これから先もホテルでもっともっと活躍したいです。もし、将来的に当社のホテルブランドが、自国(韓国)にも開業するようなことがあれば、そのホテルで是非働いてみたいというのが新たな夢です。

-日本で働きたいと考えている外国籍の方に向けてメッセージをお願いします
日本のマナーやルールをしっかり守ることを前提としたうえで、近くにいる先輩・同僚スタッフの目をしっかり見て、きちんと倣って(真似をして)、自身の所作や話し方のレベルをあげていくことが大切だと思います。


健康経営の推進

日本ホテル株式会社 健康経営宣言

当社の経営理念である「お客さま満足の向上」や「会社の発展と働きがいのある職場づくり」を
実現するためには、従業員一人ひとりが心身ともに健康であることが最も大切です。
当社は、従業員の健康と活力を維持・増進するための環境づくりと行動の支援に
積極的に取り組んでいくことを宣言します。

代表取締役社長 里見 雅行

心と身体が健康であるために ~ワークライフバランスへの取り組み~

スタッフ一人ひとりが健康な状態で働けることを目指して、健康経営の推進に取り組みます。

・健康診断結果をデータベース化し、社員の健康状態を可視化し、生活習慣病予防等の対策にいかします。
・従業員の健康増進に関わる施策を講じます。

今までの取り組み内容

  • 健康相談アプリを導入
    メール等で気軽に健康相談できる機能、健康に関する情報提供、体重管理、ゲーム感覚の歩数管理を活用して、
    健康管理に役立てるようにしました。
  • 社内報にて健康に関する情報をし、健康づくりをサポートしています。
  • 社員寮や従業員食堂の設置、レストランチケットの配布等により、スタッフの生活をサポートする制度を備えています。
  • クラブ活動や社員旅行の実施等、スタッフのコミュニケーションを円滑にするための社内行事を実施しています。
  • JR東日本グループの施設利用等をはじめとした、福利厚生の充実に努めています。
  • インフルエンザワクチンを複数事業所及び提携医療機関で接種可能とし、会場を拡大しました。
  • コロナワクチンの職域接種を実施しました。
  • ストレスチェックの実施をアピールすることにより、受検率が向上しました。
受検率対前年度
2020年度 95.2%
2021年度 95.4%+0.2%
2022年度 96.1%+0.7%