地域・社会貢献への取り組み

JR東日本グループならではのリアルでの強みとデジタルの融合により、暮らしや働き方の変化に合わせ、ヒト起点の発想で地域の魅力向上及び活性化を目指しています。
また地域活動等への参加や地方自治体、他社企業の皆さまとの連携により、例年地方食材を活用したフェアやイベントを開催することで、地域の観光拠点として情報発信を行い、地域活性化を目指しています。


  1. 持続可能な農家の支援
  2. 日台友好「献血活動」
  3. 鉄道施策による地域貢献
  4. 地方自治体、他社企業との連携による地方食材のPR
  5. 地方食材を活用したフェアやイベントの開催
  6. 各種地域活動等への参加
  7. 食事&テーブルマナー&SDGs講義の実施
  8. 「東京エキマチ キラピカ作戦」に参加

持続可能な農家の支援

「本物をお届けする、そのために食材を日本中から探し求め味を追求する」 これは東京ステーションホテル2012年の再開業以来、総料理長 石原雅弘の変わらない信念です。日本全国自ら足を運び、地域ならではの確かなものだけを選び抜く。食材の質はもちろん生産者の努力や思いにも耳を傾け、支援に繋がるような取引業者を開拓。食材や食品の特徴を理解し、美味しさの最高点に導く料理を創作することで、生産者の皆さまの想いを一皿一皿に込めています。

東京ステーションホテル 無添加宮崎和牛の採用
昔ながらの天然飼育で牛に優しい環境を与え、ストレスフリーに肥育することで安心・安全で高品質な和牛の生産を実現しています。曾祖父の初代から培ってきた循環農業を継承し持続可能な和牛づくりの確立を進めています。その取り組みに賛同し、メインダイニングのブラン ルージュにてメインディッシュのアップグレードオプションとして採用しています。


日台友好「献血活動」

ホテルメトロポリタン プレミア 台北では、地域密着型ホテル及び社会貢献を目的として献血活動を2023年7月25日に実施いたしました。 毎年、開業周年記念として実施しており、本年で2回目となりました。参加者はホテルキャスト(従業員)はもとより、近隣住民や周辺企業の皆様との共同活動として実施されました。参加された方々へはその感謝の意を込めてホテル特製のパンやレストラン利用券が配られました。 この活動の結果、2023年度は合計16,000mlの血液を台北献血センターへ提供させて頂きました。


鉄道施策による地域貢献

2022年度は鉄道開業150年ということもあり、JR東日本の駅や他社企業様との連携による鉄道関連施策を多数実施いたしました。

JR東日本グループとして宿泊やレストラン等でイベントやフェアを開催することで、鉄道開業150年、新幹線 YEAR 2022を盛り上げると共に、鉄道好きな子どもたちやご家族に鉄道の歴史や仕事内容を知って頂くきっかけづくりを始め、地元駅や周辺地域の活性化を目指しています。

2023年度も引き続き、トレインシュミレータールームの販売や、駅と連携した駅員体験プラン等を販売いたします。


地方自治体、他社企業との連携による地方食材のPR

新潟県 柏崎市認証米「米山プリンセス※」をレストランで提供しました。

■実施日:2023年2月1日(水)~約1か月半 
■対象ホテル:東京ステーションホテル、ホテルメトロポリタン、ホテルメトロポリタン エドモント、ホテルメトロポリタン 丸の内

日本ホテル㈱と柏崎市、㈱ブリッジにいがた(柏崎市からプロモーション委託)のタイアップにより柏崎市の認証米である「米山プリンセス」を4ホテルで提供し、お客さまより「大変美味しかった」と沢山のコメントを頂きました。
※現場及びLINEアンケート(池袋)より
この取組みにより、お客さまには普段市場に出回らない食材をお楽しみ頂くと共に、本取組みを通じて、地方食材の販路拡大や産業・経済振興を目指し、これをきっかけに現地への送客を行うことで地域活性化を目指しています。

※「米山プリンセス」:収穫5年目を迎えた柏崎市認証米で、認証量が今年度初めて20トンを超えました。
新潟産コシヒカリの1等米で、土づくりから収穫後の食味値検査や整粒歩合、出荷に至る冷温保存など厳しい基準を設け特別栽培されています。

各ホテルの様子


地方食材を活用したフェアやイベントの開催

当社は会津若松市と2009年に「地域産業活性化包括協定」、2015年に「観光に関する連携協定」を締結しており、毎年フェアを開催しています。自然の恵みをたっぷり受けた食材を用いたお料理の提供や、ロビーには「会津漆器」をはじめ、会津の伝統工芸品などを展示し、イベントを通じて暮らしのすぐそばにある歴史文化等をご紹介しております。
※2020年より会津若松市と佐渡市は「連携協力に関する協定」を締結していることから、当社でも「会津・佐渡フェア」を開催しています。


会津若松市・室井市長インタビュー

-協定締結後、約13年間毎年フェアやイベントをホテルで開催させて頂いており、お客さまより大変ご好評を頂いております。こちらについて、室井市長のご感想をお願いします
東日本大震災以降、会津産品は風評を受けましたが、ホテルのイベント等で PR の機会を頂き、大変感謝しています。
また、本市だけでなく17市町村全体の観光 PR にご協力頂く形でホテルのロビーでは赤べこ、漆器の展示、リーフレットの配布等を通じて観光情報の発信を行うことができ、国内外の観光客誘致にも繋がっていると実感しています。
さらに13年間という歴史の中で、継続して取り組んで頂いていることでイベント来場者にはリピーターのお客さまが多数いらっしゃり、会津の新鮮な野菜やお酒、お料理を待ち望んでいる声を聞くことができ、とても嬉しく感じております。

-会津若松市も SDGs の様々な取り組みをされていますが、ご紹介頂けますか
本市の SDGs の取り組みは会津若松市第7次総合企画に基づくまちづくりを進めることそのものが SDGs の推進に寄与するものと捉えております。
そのために市民の皆さまや事業者の方々には持続可能な社会の構築に向け、それぞれのお立場で SDGs を身近なものとして捉えて実践頂けるように分かりやすくお示しし、啓発活動に取り組んでいます。具体的な取り組みについては地産地消、スマート農業、地球温暖化対策の推進などがあります。

-今後も当社では地域の観光拠点として情報発信を行い、地域活性化や SDGs の達成を目指し取り組んで参りたいと考えますが、当社にご期待されること等ありますか
この長年のご縁を大切に、今後ともフェアやイベント等を通じて会津地域の食材・農作物・伝統工芸品を活用した継続的な観光 PR をお願いしたいと考えます。
またお客さまには是非現地にもお越し頂き、リアルな会津を楽しんで頂きたいと思います。


「会津のべこの乳」会津中央乳業さまインタビュー

ホテルのフェアやイベントで会津中央乳業さまの「べこの乳」をご提供させて頂いています。
その生産元となる同社の二瓶専務へお話を伺いました。

-お仕事の内容を教えて頂けますか
磐梯山のふもとを中心に酪農家さんより集乳したお乳を使い、素材、検査、製法の一つ一つの工程※にこだわりながら生乳の風味を最大限に引き出した乳製品づくりをしています。※85℃で15分間殺菌することで素材本来の甘みを引き出します。

-当社とのお付き合いについてどのように感じていらっしゃいますか
2009年より長らくフェアやイベント等で提供させて頂いています。そのおかげで今では SNSなどの口コミではお客さまより「ホテルのメニューで食べてとても美味しかった」といったお声を多数頂き、とても感謝しています。

-お客さまへの一言お願いします
『生産者が作った美味しいものを、美味しいままに、「安全」「安心」「おいしい」乳製品をお客さまにお届けしたいという気持ち』を一番に製品づくりをしています。是非一度会津に遊びにきてくだんしょ。


「会津がんこ米」山本商事さまインタビュー

ホテルでは山本商事の「がんこ米」を使用しており、その特徴を同社の山本社長・佐藤営業部長に伺いました。

-お仕事の内容を教えて頂けますか
(山本社長)明治37年の創業から100年以上、会津の農家さんの米作りと販売のお手伝いをしてきました。農業のトータルコンサルティングとして、栽培指導を始めとした品質管理を行い、農家さんと二人三脚で美味しいお米を作っています。

-当社とのお付き合いについてどのように感じていらっしゃいますか
(山本社長)2008年より長らくお付き合いさせて頂き、地域の食材をPRしてもらうことで地元農家の皆さんや私たちにとっても大きなやりがいに繋がっています。

-ホテルでは「がんこ米」を使用しています。是非お客さまへの一言お願いします
(山本社長)会津の農家さんは無口で頑固。でもとっても温かです。そんな会津の農家さんが丹精込めて作ったお米「がんこ米」、会津の自然の恵みを是非皆さんに楽しんで頂きたいです。


各種地域活動等への参加

かわさきSDGsゴールドパートナー取得

各ホテルでは地域活動への参加やイベント等に出店し、地域の皆さまと一緒に地域活性化に取り組んでいます。
ホテルメトロポリタン川崎では川崎市からのご依頼により、【かわさき SDGs ゴールドパートナー】取得企業として東小倉小学校(川崎市幸区)にて、ホテルでの SDGs に関する取り組み等をテーマに校内学習を実施し、小学生と交流する中で SDGs の大切さを一緒に学び合いました。また意見交換の中で、SDGs の「働くよろこび」に繋がるテーマとして、「ホテルという職業を選んだ理由」などもお話しました。

子どもたちとホテルスタッフの会話

(子どもたち)何でこの職業を選びましたか
(ホテルスタッフ)学生時代の福祉施設でのボランティア活動を通じて、色々な方達との関わる喜びを知り、色々なお客さまとお話しがしたいと思い、ホテルのお仕事を選びました。

(子どもたち)自分はディズニーが好きで、キャストに憧れています。ホテルにもすごく興味があります
(ホテルスタッフ)ホテルに興味があると聞いてとても嬉しいです。私も留学経験により英語を活かせる仕事につきたいと思い、ホテルという職業を選びました。様々な国のお客さまがホテルにはいらっしゃるので、色々な出会いがありとても楽しいですよ。


各ホテルの活動

  • 「地域連携」プログラムの一環として、大妻女子大学主催のプログラムへ参加。東京ステーションホテルスタッフによるテーブルナプキンのおもてなし講座を実施し、地域の皆さまにご参加いただきました。

  • カンボジアの子どもたちに教育支援をするため日々活動している学生団体ONE LIFEの「歯ブラシ寄贈プロジェクト」に賛同し、ホテルメトロポリタン エドモントより歯ブラシ2500本を寄贈しました。

  • 「道の駅かさま」で、笠間産の栗を使用したホテルメイドのスイーツなどを販売しました。 かさま応援大使である総料理長の岩崎もイベントに出席し、地域の皆さまと交流させて頂きました。

  • ホテル、オフィス、店舗、劇場などからなる複合施設「ウォーターズ竹芝」主催のイベントに参画し、ホテルアメニティを販売しました。ご宿泊者をはじめ、地域の皆様、劇団四季のお客さまなど、地域交流の場として好評頂きました。

  • ホテルメトロポリタン 鎌倉スタッフにて地域清掃を実施しました。

  • 「たかさき能」や「高崎バル」等イベントへの実行委員としての参画や協賛を行い、地域活性化に取り組んでいます。


食事&テーブルマナー&SDGs講義の実施

美味しく食べて、地球を、環境を、未来を考えるきっかけに

ホテルメトロポリタンエドモントでは地球にも人にも優しい「サステナブルフード(※)」を用いた本格的なフランス料理のフルコースをお召し上がりいただくことで、サステナブルな食材を身近に感じ、理解を深めることにより、日常の新たな気づきにつながるきっかけの場をご提案しています。
また、学生の皆さまにはテーブルマナーや料理の創作、総料理長からのSDGs講義等を通じて
身近にできるSDGsの取組み等を体感頂くきっかけづくりにも取組んでいます。

※土壌や水質汚染、気候変動など環境に配慮してつくられた食材や、生産過程での環境負荷を考慮し選んだ食材

ご参加いただいた学生の皆さまから頂いたアンケート

  • SDGsのコース料理だと思えないほどのクオリティだった。食べていて幸せな気持ちになった。

  • 自分たちがワンプレートを作った時は、無理やりSDGsに繋げようとしていたけど、今回の料理はSDGsを意識しつつも、食材のおいしさを最大限に引き出すような料理だった。

  • 思いもよらない素材の組み合わせに驚いた。眺めるのも楽しいし、食べて笑顔になれてというプラスの食に対する意欲がわいてくる料理だと思った。

  • 「東京エキマチ キラピカ作戦」に参加

    「東京エキマチ キラピカ作戦」は、一般社団法人東京ステーションシティ運営協議会が主体となり「綺麗で快適な駅でお客さまをお迎えしよう」という趣旨のもと、2002年から始まった清掃活動です。
    駅と街が一体となった「東京エキマチ キラピカ作戦」と称して、1日に多くのお客さまがご利用される東京駅で、年2回JR東日本東京駅と関係する事業者が集まり、自主的な清掃活動として取組んでおります。
    東京ステーションホテルとホテルメトロポリタン 丸の内からも総支配人を始めスタッフが参加し、綺麗な街・駅づくりを目指しています。

    • 東京ステーションホテル

    • ホテルメトロポリタン 丸の内