トップメッセージ|代表取締役社長 里見 雅行

JR東日本グループは、「安全」が経営のトッププライオリティであることをグループ共通の理念として掲げ、すべての事業の基盤であるステークホルダーの皆さまからの「信頼」を高めるとともに、「ヒト(すべての人)の生活における『豊かさ』を起点とした社会への新たな価値の提供」に向け日々挑戦を続けていくことで、「持続可能な社会」とグループの持続的な成長を実現することを目指しております。当社はグループの一員として、その実現に向け、サステナブルで高品質のサービスを追求し続けることにより、これからも地域における観光の発展、地域経済の活性化などに役割を果たしてまいります。

価値観やライフスタイルの変化とともに、お客さまがホテル事業に求めることも変わりつつあり、新型コロナウイルス感染症がその変化を加速させました。当社はこれまで、CO2削減、プラスチック削減、食品ロス削減などの取り組みを進めてまいりましたが、この度サステナビリティに対する方針を明確にして迅速に活動できる体制を構築し、これらの取り組みをさらに強化することといたしました。

当社は、今後も様々な活動を通して、環境負荷を軽減し、安全・安心で人にやさしいホテル、従業員が働き続けたいと思えるホテルの実現を目指しつつ、地域の皆さま、お取引先など関係の皆さまと連携し、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。当ウェブサイトを通じて、多くの皆さまが当社の活動にご理解を賜りますことを心よりお願い申し上げます。

TOPICS
トピックス

  • 宿泊することでサステナブル活動へ参加できる「CO₂ゼロSTAY」全室に導入
    東京ステーションホテルでは、ご宿泊時に生じるCO₂排出を実質ゼロにする「CO₂ゼロSTAY」を、2023年6月1日より公式Webサイトからのご予約全室に適用いたします。

  • 鉄道施策による地域貢献

    2022年度は鉄道開業150年ということもあり、JR東日本の駅や他社企業様との連携による鉄道関連施策を多数実施いたしました。

  • 地方自治体、他社企業との連携による地方食材のPR
    お客さまには普段市場に出回らない食材をお楽しみ頂くと共に、本取組みを通じて、地方食材の販路拡大や産業・経済振興を目指し、地域活性化を目指しています。

  • テーブルマナー&SDGs講義の実施
    ホテルメトロポリタンエドモントでは、サステナブルな食材を身近に感じ、日常の新たな気づきにつながるきっかけの場をご提案しています。

  • 「東京エキマチ キラピカ作戦」に参加
    東京ステーションホテルとホテルメトロポリタン 丸の内は「東京エキマチ キラピカ作戦」に参加し、自主的な清掃活動として取り組んでおります。

  • 救命講習受講優良証の交付
    病気やけがなどの緊急事態に際し、救急車到着までの間に行う応急手当の普及に積極的な取組みをしているとして、東京消防庁より交付されました。

  • 使用済み石鹸をリサイクルして衛生環境向上へ貢献
    東京ステーションホテルでは、客室の使用済石鹸を集めてリサイクルする「Clean the World®」のプログラムへ参画しています。

  • 食品ロス削減推進表彰審査委員会委員長賞を受賞 
    2022年10月30日(日)に行われた「食品ロス削減全国大会」において、環境省、消費者庁より授与されました。

  • 育児と仕事を両立するスタッフへのインタビューを掲載
    子育てと仕事の両立を経験した各ホテル・各部門のスタッフへ、周囲の理解や会社の制度について話を聞きました。

  • 食べ残しの持ち帰り「mottECO(モッテコ)」導入
    日本ホテル(株)は、食品ロス削減の取り組みとして「mottECO(モッテコ)」を2022年4月1日より9ホテルで実施しています。


サステナビリティの取り組みについて

JR東日本グループのフラッグシップホテル会社(JR東日本の100%子会社)である日本ホテル株式会社は、環境問題への対応と地域・社会貢献活動を通じ、「地域・地球環境にやさしい企業」を目指しております。JR東日本グループ全体として、事業を通じて社会的な課題を解決し、地域社会の発展と国際目標である「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」の達成に取り組んでいますが、中でも当社は幅広いホテルブランドを展開するホテル運営会社として、サステナブルな未来の実現に向けてあらゆる面での貢献が必要であると考えています。
近年、サステナビリティへの取り組みに対する消費者の関心は高まっており、ホテルを選ぶ際の判断指標としての重要性も増しています。当社はかねてより使用エネルギーやプラスチックの削減、食品ロス削減等に取り組んできましたが、サステナビリティに関する取り組みを今後さらに強化することにより、お客さまや地域社会並びに国際社会に貢献します。公共性が高いJR東日本グループの一員として、また多くのお客さまを抱えるホテル事業者としての立場から、「サステナビリティの取り組みに積極的なホテルチェーン」として世界共通の課題であるSDGs達成に向けて真摯に取り組んでいきます。

SDGs達成に向けた取り組み

2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標である「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」の達成に向けた取り組みを日本ホテル全体で推進するため、2021年9月28日に「第1回SDGs推進会議」を開催し、「SDGs推進委員会」を発足しました。「SDGs推進委員会」は社長を委員長とし、本社各部の部長や各ホテルの総支配人等により構成されています。

SDGs推進委員会

SDGs推進体制(組織図)


SDGs推進委員会には、ホテル運営に関連するSDGsの重要課題ごとに分科会を設けています。具体的には、①環境分科会、②食品分科会、③安全・安心分科会、④D&I(※)分科会、⑤地域活性化分科会の5つの分科会があります。分科会では、本社と各ホテルの担当者が一体となり、課題解決に向けて様々な活動に取り組んでいます。四半期に1回開催する「SDGs推進会議」では、各分科会の活動の進捗について共有したり、全体を通した課題について議論し合ったりすることで、SDGsの達成を着実に目指しています。
各分科会の具体的な取り組み内容については、下記ページをご覧ください。

(※)D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)
=多様性(ダイバーシティ)を認識するだけではなく、一人ひとりが受け入れ(インクルージョン)、尊重することにより、個人の力を発揮できる環境の整備や働きかけを推進すること。

  • 環境活動への取り組み

  • 食品ロスへの取り組み

  • 安全・安心への取り組み

  • D&Iへの取り組み

  • 地域・社会貢献への取り組み

  • 日本ホテルコーポレートサイト


環境活動への取り組み

これまでLED化・設備のインバーター化・BEMSを活用した運用改善等によるエネルギー削減、中水利用や節水コマ・節水型シャワーヘッドの採用等による節水、生ごみのメタン可リサイクル等による廃棄物削減やバイオマス製品の採用等によるワンウェイプラスチック削減などに取り組んで参りました。
これまでの取り組みに加え、様々な環境負荷軽減活動を行いながら脱炭素社会・資源循環社会の実現を目指していきます。

主な取り組み内容
○アメニティステーションの導入
○客室バスアメニティにポンプ式詰替えボトルを採用
○プラスチック製ストローの使用中止、素材変更
○直営ベーカリーショップのレジ袋をバイオマス30%レジ袋に切替え
○製氷機用プラスチックカップを紙製カップに切替え
○特定プラスチック使用製品8品目を代替素材に切替え、又は廃止
○食品廃棄物処理をメタン化リサイクルに切替え
○節水や水の再利用等の取り組み
○BEMSの導入
○LED化の推進
○JR自営電力の採用
○脱炭素社会実現への取り組み
○資源循環社会実現への取り組み


食品ロスへの取り組み

2018年より社内に「食品ロス削減プロジェクト」を立ち上げ、食材の調達から食品提供までの一連のプロセスの中で、食品ロスの発生個所を抽出し、解決策の検討を行い、生ごみの計量による削減効果の検証、宴会時の食べ残しを減らす「3010運動」の実践、食材を余すことなく活用する「もったいないメニュー」の開発、さらには食べ残しの持ち帰り「mottECO(モッテコ)」を2022年4月より導入するなど、食品ロス削減の推進や食にまつわる社会課題の解決に取り組んでいます。

主な取り組み内容
○食品ロス削減の取り組み「もったいないメニュー」の開発・展開
○3010運動の推進と食品ロス削減サイクルの実践
○中高生向けSDGs体験学習の開催
○食べ残しの持ち帰り「mottECO(モッテコ)」の導入


安全・安心への取り組み

お客さまに安心してご利用いただくため、火災予防や衛生対策はもちろんのこと、災害や事件等の緊急事態が発生した場合の対応力の強化に取り組んでいます。また、体の不自由なお客さまや海外からのお客さま等、全てのお客さまにご利用いただきやすいホテルをめざしています。さらに、研修・勉強会の実施等を通じて、コンプライアンスの強化・徹底を図っております。

主な取り組み内容
○災害・事件等、緊急事態への対応力の強化
○多様なお客さまに安心して選んでいただけるホテルの実現
○コンプライアンスの強化


D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)への取り組み

日本ホテルでは、一人ひとりが互いに協力しあい、能力を発揮できるよう、働きやすく、働きがいのある職場づくりをめざし、施策を進めています。
育児・介護と仕事の両立や女性の活躍をサポートする制度、障がい者の雇用促進とサポート体制の強化、外国籍スタッフの雇用、ベテランスタッフの継続雇用等、ダイバーシティにも積極的に取り組んでいます。
また、従業員の健康管理と健康増進の取り組みを行い、誰もが安心して、自分らしく働ける職場環境を整えます。

主な取り組み内容
○女性にとって働きやすい職場の実現、育児・介護のサポート
○ダイバーシティへの配慮
○健康経営の推進


地域・社会貢献への取り組み

JR東日本グループならではのリアルでの強みとデジタルの融合により、暮らしや働き方の変化に合わせ、ヒト起点の発想で地域の魅力向上及び活性化を目指しています。
また地域活動等への参加や地方自治体、他社企業の皆さまとの連携により、例年地方食材を活用したフェアやイベントを開催することで、地域の観光拠点として情報発信を行い、地域活性化を目指しています。

主な取り組み内容
〇鉄道施策による地域貢献
○地方食材を活用したフェアやイベントの開催
○各種地域活動等への参加


NEWS RELEASE
ニュースリリース

2023年5月31日 食品ロス削減の取り組み 企業、業種の垣根を超えて推進 -環境省の「mottECO(モッテコ)導入モデル事業」に採択-
2023年5月16日 宿泊することでサステナブル活動へ参加「CO₂ゼロSTAY」全室に導入
2022年12月21日 使用済み石鹸をリサイクルして衛生環境向上へ貢献
2022年8月31日 フランス料理のフルコースを堪能しながら、SDGs アクション「サステナブルフード エクスペリエンス」
美味しく食べて、地球を、環境を、未来を考えるきっかけに
2022年6月10日 「はこビュン」で輸送した新鮮な「青森県陸奥湾産 活ホタテ」をホテルレストランで提供します
2022年6月1日 環境省の「mottECO(モッテコ)導入モデル事業」に採択
2022年3月14日 食べ残しのお持ち帰り「mottECO(モッテコ)」を2022年4月より開始します
2021年12月24日 「牛乳を飲もうキャンペーン」を9ホテルで実施
2021年10月8日 JR東日本ホテルズ ワンウェイプラスチック製品について
2019年11月14日 JR東日本ホテルズはプラスチック製品の削減に取り組みます(プラ製ストロー、レジ袋の廃止)
2018年11月29日 JR 東日本ホテルズは食品ロス削減に取り組みます(3010運動の参加)